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2024.03.11給排水管の更生基礎知識
「給水管や排水管には寿命はある?」
「どんなトラブルが発生するの?」
「なぜ更生が必要なの?」
そんな、皆様の素朴な疑問にビル・マンションの給水管・排水管の構成工事を手掛ける「株式会社パイプライン」がお答えします。
トラブルの原因は?
給水管や排水管の多くはダクタイル鋳鉄と呼ばれる金属が用いられています。鉄だけに長年の使用でサビが発生することは避けられません。築年数が経過した建物では給水管の内側に赤錆が発生するようになりますが、入居者から「蛇口から赤い水が出た」と苦情が訴えられることで、事態に気づくことが少なくありません。
もしこの状態を放置すると給水管の全体がサビて、やがて穴が開き漏水が発生します。定期的な点検やメンテナンスが必要なのはそのためです。給水管の材質、グレードにもよりますが、一般的には15〜25年程度で腐食が進みますが、極端な例では築10年程度でこうしたトラブルが生じた例も報告されています。
更生工事(ライニング工事)と更新工事の違い
給水管や排水管のトラブルの際には状態よって工事が異なります。更生工事や更新工事がありますので、その違いについてご紹介します。
更新工事(ライニング工事)はこんな工事!
更生工事(ライニング工事)とは、古い配管を新しいのに取り替えるのではなく、既存の配管をクリーニイングし、内側から専用の塗料を流して配管を再生させる工事のことを指します。建物の解体や復旧などの作業が少ないため、工期が短く、騒音やホコリなどで近隣に迷惑をかけることがありません。配管に流し込んで内側に膜を作るための塗料は年々改良されており、耐久性・安全性が高く、安心して使用することができます。
更新工事とは?
劣化や腐食がひどくなってライニング工事(更生工事)で対応できなくなった配管はすでに寿命を迎えています。そのため、古い配管を外し、新しい配管を取り付けなければなりません。それが「更新工事」です。建物の解体、復旧などの作業が多く伴い、工期が長くなり費用も高くなる上、騒音や振動など近隣への配慮も必要になります。